ワーキング・グループ
WG5: ユーザ企業からの視点WG
リーダ: 熊野憲辰 (ゼリア新薬)
概要
このWGでは、ユーザ企業の視座から、現在のIT産業の様々な問題について議論します。
様々な問題には、以下のようなものがあると思われます。
パッケージソフト・ミドルウェア等の保守料の高騰
ユーザ企業のIT部門の技術力・提案力の低下
ベンダーにロックインされて身動きが取れない
IT部門の人員の高齢化 などなど
結果、企業の中のITコストは下がらず、戦略立案も難しくなっていると思われます。
これらの問題の真の原因は何か?あるべき姿はどういうものか?を、皆さんで議論をしたいと思います。
議論の各論
議論の各論は、下記のような内容を想定しています。
【ユーザ主導のシステム開発】
自社の業務やビジネスの機微は、社外の人には分かりません。それを逐一説明し、ベンダーにシステム開発を依頼することは、ロスが大きい。
ユーザ企業が主導で、できれば自分たちでコード開発をするための方策を考えます。
【ユーザ企業とSIベンダーとの契約】
受託開発中心だと、どうしてもベンダーに丸投げになりがちです。開発プロセスもウォータフォールにならざるを得ません。SIベンダーと一緒にAgile開発を行うような場合の、契約のありかたに課題があります。
【アドホックな利用を支援するシステム開発】
企業の業務は非定型です。ワークフローは、代替フローや例外フローが数多く存在します。また、1つの業務を実現するための手段も増えています。
このような業務環境の変化の中、定型的な正常系のワークフローだけでは、かえって利用者は不便を感じます。
アドホックな業務を支援するための情報システムとは、どのように実現できるか、について議論します。
参加者要件
参加いただきたい対象者は、ユーザ企業のIT部門に所属する方、企業のIT子会社、SIベンダーの技術者などを想定しています。
また、上記のような問題についてのご意見を、ポジション・ステートメントという形式で、シンポジウムに先立って作成していただきます。それらは、Web上またはメーリング・リストなどで事前に議論を進める予定です。